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本日の研究 【煙か土か食い物 / 舞城王太郎】

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本日の研材。

『煙か土か食い物』 舞城 王太郎 著。



アメリカ/サンディエゴ/俺の働くERに凶報が届く。
連続主婦殴打生き埋め事件。被害者は俺のおふくろ。

ヘイヘイヘイ、復讐は俺に任せろマザファッカー!

腕聴きの救命外科医・奈津川四郎が故郷・福井の地に降り立った瞬間、血と暴力の神話が渦巻く凄絶な血族物語が幕を開ける。


というのが本書の紹介文。

本書は講談社が主催する、枚数制限無し(350枚以上)、賞金無しのミステリー系新人賞の【メフィスト賞】第19回受賞作。
ちなみに第1回受賞作はボクも大好きな『すべてがFになる / 森 博嗣』。その後も殊能将之、古処誠二を輩出するなど、新人の登竜門としては有名どころですねー。

さて、この作品。
巷では、ってもう3年前の作品ですが、”ラップ”や”パンク”に準えられることもあり。確かに。文体は改行が少なく会話もそのままベタ打ちでラップ調だし、台詞はパンキッシュ。
なんだかヘンテコな絵もいきなり出てくるし。

”本格系”ちっくにパズルも密室も暗号もあるし、実際名探偵も出てきますが、なんだかおちょくってるような…。謎解きも「ふふふ、なんだそりゃ」ってカンジで微苦笑してしまいます。主人公の四郎のカタカナ英語もそのおちょくり度合いを増長させてます。

親父の丸雄と、一郎、二郎、三郎、四郎の昔話が好きです。まぁほとんど丸雄と二郎のお話ですが。すさまじい、親子関係…。

で、結果はと申しますと…好き!ボクは充分惹きつけられました。
処女作でこれ。いいぞ、いいぞ。今後もみつければ追っかけて行く予定。
「チャッチャッチャッチャッ、パンッ、OK、はい次!」

当ラボの研究結果は、ロビタ2号のラボの<'04 - novel>の方にUPしておきます。

by robita00 | 2004-12-03 22:10 | ┗ novel - '04