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【マリアビートル】伊坂幸太郎・・・・・他、'10のロビタ2号ラボ

<novel - '10>


 
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        『マリアビートル』  伊坂 幸太郎 著



元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。


伊坂氏自身のお気に入りと言われていた 『グラスホッパー』の続編との事、ボクも同作品を好きだったため、かなり期待して読み始めてしまいましたが、いやぁ、やってくれましたね!これは、伊坂作品では 『ゴールデンスランバー』に次ぐ、大好きな作品となりました。

何といっても登場人物がみんないい!特に主人公の七尾クン!彼を主人公にしてまた是非是非作品を作って欲しいなぁ。
そして、木村という殺し屋がいて、その父親と母親が途中で出てくるのですが、その2人がまた最高で大好き!ホントにこの人の書く人物は魅力的だなぁ。


当ラボの評価は ★★★★

というわけで、見事当ラボの≪2010 BEST novel大賞≫をゲットしたわけです。
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で、昨年読んだ他の本もまとめてここで。

 

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          『ミレニアム2』 『ミレニアム3』 
            スティーグ・ラーソン 著


背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットにたたきのめされた彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。ビュルマンはリスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!


以前ここで発表した 『ミレニアム』は、3部作であり、これがその2,3です。っていうか本来は別に3部作で終了ではなかったようなのですが、著者が亡くなっているので、結果これで終了。惜しいなぁ。
映画化もされてますよね、見てませんけど。

最初に書いたときから、ひとまずここまでは書いたということで、特に"2"は完全につなぎっぽい終わり方になっていますし、やっぱりこの"3"までを1つの作品として読んだほうがいいと思いました。

前作でリスベット・サランデルという新しいヒロインが誕生しましたが、この2作ではより彼女にスポットが当たってます。

で、中身としては、特に"3"で出てくる裁判のシーンがもう白眉!ボクにとってはこの"3"が、単品としてもベストだと思います。


当ラボの評価は、それぞれ ★★☆★★★☆

でも・・・もうこの後のリスベットやミカエル、そして何よりスティーグ・ラーソンの作品を見ることは出来ないんだなぁ・・・




 
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          『悪の教典』  貴志 祐介 著


読み終わったのは今年ですが、読み始めが2010年だったので昨年の方に入れます。

『2010年 このミステリーがすごい』の国内部門1位の作品ということで、抑えよう、抑えようと思ってはいたもののどうしてもハードルが上がってしまいました。

もともと氏の 『黒い家』は、ウチではとても評価が高く、「今後、どんな作品が読めるのだろう」と期待していたのですが、この後2,3作品読んだものの面白くはありましたがボク的には『黒い家』を超えるものではなく。

ということもあり、今回はとても期待したのですが・・・

結果、当ラボの評価は、★★

なんか、心に訴えるものが何も無く。主人公の凶行の理由付けが薄弱な気が・・・その程度の欲望の為に?そんな賢いのに?っていう。
(みんなから良く思われているが、最後にその本性が暴かれるという意味で)同系統の宮部みゆき『模倣犯』と比べるとどうしても・・・残念に思ってしまいました。




 
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             『向日葵の咲かない夏』
                道尾 秀介 著





夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


これは本当は一昨年に読んだ作品なのですが、ずるずると発表が遅れて・・・。

道尾氏がボクの中で伊坂氏に続く存在になってくれるのではないかと思っているわけで。それくらい期待が高いのです。
で、結局4作読んだのですが、確かにそういった存在になってくれそうではあります。今のところ。
しかも、先日の『情熱大陸』で、「『月と蟹』以下の作品は書かない」 と宣言してくれたこともあり、今後も更に期待するばかりです、はい^^

で、氏の1番有名な作品であろうこの作品、なかなか良い作品であったと感じさせてくれました。途中の「・・・僕□□□□□□□□?・・・」など、意図して伏字にしてある部分については、氏の思い通りにボクは惹きつけられてしまいました。


当ラボの評価は ★★☆

今後も、読んでいきますよー。
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さらに、その他もろもろ。


”隠蔽捜査” 今野 敏 ★★★
もっと大枠で扱うべき作品でした。単純に面倒になってしまっただけで・・・
でも、非常に面白く読みました!
ここに途中で登場する人物が、次の作品でも重要な役どころで出てくるらしいので、次の『果断』も是非読みます!
それにしてもこの方、かなり多作なんですね~。今回初めて読みましたけど、その多くがこれくらいのレベルだとしたら、すごいぞ。


”夜のピクニック” 恩田 陸 ★★★
あぁ、これもこんな枠で扱うのはもったいない・・・と思うほど、好みの作品でした。
でも、珍しくヨメさんとは意見が合わなかった。えー、悪くないけどなー。まぁ好みの問題だからなー。
ボクは青臭い、青春物が好きなのだ。
〝青クサイ?って、そりゃ、いいね、いこう (中村一義『主題歌』)〟ってね!


”手紙” 東野 圭吾 ★★☆
何度も記してますが、東野さんはボクの中では宮部みゆきさんと全く同様で、≪当たり外れの激しい≫作家さんという位置づけで。
それぞれの『秘密』、『模倣犯』という作品はウチでもトップクラスに大好きな作品なんですが、それ以外は同じくそれぞれ『白夜行』、『火車』がなかなか好きという位置、それ以外は期待はずれ(←あくまでウチでは、です)という。
なので、いつも手に取るのをためらってしまうのですが、それでも手にしてしまうんですよね~・・・
ちなみにこの作品はウチではまずまず好みでした。うん、「好きな作品」と言っていいかな?どうかな?


”雷桜” 宇江佐 真理 ★★☆
たまーに読みます、時代物。
これは何かで見たときいい評価だったので買ってきたのですが、その直後くらいに映画化されると知って「あぁそうか・・・」となってしまいました。なんか読んだこと伝えた後の、「あぁ、あの映画のやつでしょ?」って言われるのがイヤで・・・って、なんて訳のわからんプライド!


”庵堂三兄弟の聖職” 真藤 順丈 ★★
何と言っても、デビューからの4作品で2008年主要新人賞を4つ(ダ・ヴィンチ文学賞大賞、日本ホラー小説大賞、ポプラ社小説大賞特別賞、電撃小説大賞銀賞)獲ったという肩書きがものすごい方。
ウチでは、そのうち<ダ・ヴィンチ文学賞大賞>を獲った『地図男』を読んでいるのですが、それはなかなか好みであり。今回は<日本ホラー小説大賞>を獲ったこの作品を読みましたが、これはウチの評価では、まぁまぁ、かな?


”シービスケット” ローラ・ヒレンブランド ★★
映画化もされた、アメリカの伝説の競走馬〝シービスケット〟の伝記的ドキュメンタリー。
んー、すごいなー、とは思いました。


”陰の季節” 横山 秀夫 ★★
この作家さんはホントにこういう「捜査畑でない警察人にスポットを当てる」という手法が素晴らしく上手い。今作品が単行本化したものとしては第1作目。
この人の作り出すドラマにとても惹かれるのですが、ボクとしては今回はちょっとコなかったかな?
まぁあくまでも、今までよりもっていうくらいですが。


”影踏み” 横山 秀夫 ★★
で、その横山さんの作品で、これは警察の管理部門以外を書いたもの。
主人公は忍び込みのプロ。そして彼の中には双子の弟が・・・。
悪くは無いです。ただ、横山さんの場合、ハードルが上がってるのでねー。普通にいい作品だとこういう評価に落ち着いてしまう。


”凍える牙” 乃南 アサ 評価なし
この方の作品はお初。
でしたが、うーん、コレはちょっとコなかった。他にいいのがあればまた読みたい気はするけど・・・


”12番目のカード” ジェフリー・ディーヴァー ★★
ディーヴァーもハードルが上がりきってるのだ。今回も期待が大き過ぎた・・・


”空中ブランコ” 奥田 英朗 ★★☆
なんか雑になってきてるな・・・
ウチでは『最悪』、『邪魔』でかなり気分が落ち込んでしまうような作品の研究を発表してますが、これはうって変わって軽快な話が集まってます。奥田さんの作品では人気の、<トンデモ精神科医・伊良部>シリーズの2作目。こっちが先だと思って買ってきたんですけど、『イン・ザ・プール』が先なのね・・・。
で、ボクは好き!特に『女流作家』の話が好みでした。
『イン~』も機会があれば買って読もう!


結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。



というわけで、遅読ながら2010年も自分的には結構読んだなー。大好きといえる作品にも出会えたし!
今年もいい作品にめぐり合えますように・・・(-∧-;)ナニトゾ


それじゃあ、長々と読んでくれた方(もしいれば^^;)、どうもありがとう!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2011-02-17 00:08 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『デンデラ』 佐藤 友哉

<novel - '10>


本日の研材、


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           『デンデラ』  佐藤 友哉 著




五十人の老婆が、奇妙なコミュニティを形成する現在の姥捨て山「デンデラ」。ある者は自分を捨てた村を恨み、ある者は生き永らえたことを喜び、ある者は穏やかな死を願う。様々な感情が渦巻く隠れ里は、一匹の巨大羆の襲来により、修羅場と化した。


 ※ちなみにウチでは、ネタバレとか全然気にせずに進めてるので、ご注意を


その貧しい村では、食い扶持を減らすために70歳を迎える年に「お山参り」というものがあって。所謂、「姥捨て山」ですよね。
で、主人公の斎藤カユというお婆ちゃんも村の決まりごとに則って「お山参り」をするのですが、そのまま極楽浄土に行けると信じていたカユは数人の老婆に命を救われて「しまう」のです。その老婆たちは元々「お山参り」をカユ同様に生き延び、山を挟んで反対側に作られたコミュニティ、通称「デンデラ」に暮らす者たちでした。

生き延びた老婆たちの目標は、村への復讐。自分たちを捨てた村への襲撃を目論んでいるのでした。まぁ全員というわけではなく、一部は「デンデラ」で平和に暮らすことを目標にもしているのですが。
そんな中、飢えたヒグマが現われて、「デンデラ」の食料と仲間の命が奪われてしまいます。そして老婆たちは村への復讐の前にヒグマを倒すことを胸に誓います。そして、ヒグマとの壮絶な戦いが始まる、というお話です。

読み始めてここまでの段階でボクは「おぉ、面白そう!」って惹きつけられてしまいました。

70歳でお山参りをするということなので、「デンデラ」にいるのはみな老婆たち(村にいたとき男に虐げられていたと感じている彼女たちは男は助けない)。復讐のために30年待ち続けた「デンデラ」の長に至っては100歳なのですが、その<over70>の老婆軍団vs飢えたヒグマ親子という戦いを、カユの目線から、そしてヒグマの目線から(笑)、映しだしていきます。

鉄砲などの武器があるはずもなく、手作りの木槍と石製の小刀だけでどう立ち向かっていくのか。そして村への復讐はなるのか、どういう展開にもっていくのかなぁと思って読み進めたのですが、うん、ボク的にはまずまず満足できました。

当ラボの評価は★★


50人もお婆ちゃんが出てくると、名前を把握するのが難しくて・・そこがちょっと難。
あ、ちなみにボクがふざけて書いてますが、とてもシリアスなお話です^^

今回の研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。


いやぁ、それにしてもこんなペースでは今年中に発表しきれんなー。
ペースアップしなきゃ・・・。


それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2010-11-17 10:28 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『あなたに不利な証拠として』 ローリー・リン ドラモンド

<novel - '10>


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           『あなたに不利な証拠として』
           ローリー・リン ドラモンド 著




警官志望のキャシーが助けを求める女性のもとに赴いた時、その胸にはナイフが突き刺さっていた。彼女はレイプ未遂犯の仕業だと主張するが、刑事は彼女の自作自演と断定した。だが6年後、事件は新たな展開を見せる。アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀短篇賞を受賞した「傷痕」をはじめ、一人の男を射殺した巡査の苦悩を切々と描く「完全」など、5人の女性警官を主人公にした魂を揺さぶる10篇を収録。大反響を呼んだ傑作集。



この本のタイトルは、アメリカの警察官が犯人を逮捕するときに「あなたには黙秘する権利がある。あなたの発言は法廷で不利な証拠として扱われる可能性がある。」と告知をしなければならないという、<ミランダ警告>からとられたもので、実際に5年間制服警官だった経歴を持つ著者らしいネーミングとなってます。

あらすじでも書いてあるように、アメリカ探偵作家クラブでも受賞、そして日本でも『このミステリーがすごい』、『週刊文春ミステリー』で共にNo.1をゲットするなど、とにかく手にするまでにかなりハードルが上がりきっていた作品。
また評論家の池上冬樹さんが絶賛しているという点もそこに加味されていたわけでして。

でも・・・ボクにはピンとこなかったんですよね~、うーん。

結果、当ラボの評価は
ということで、平均以上ではあったけど、ランク外という結果に。


まぁ、評価が高いもの全てが自分の好みに合うわけでもないですしね。
確率論からそういったものを選んでいるだけなので。こーゆーこともありますね、はい。

さぁ、次、次。


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by robita00 | 2010-09-18 10:46 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『黒革の手帳』 松本 清張

<novel - '10>


今回は、会社の女の子がくれたもので、一番最近読み終えたこの本を。


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               『黒革の手帳』
                松本 清張 著




7500万円の横領金を資本に、銀座のママに転身したベテラン女子行員、原口元子。店のホステス波子のパトロンである産婦人科病院長楢林に目をつけた元子は、元愛人の婦長を抱きこんで隠し預金を調べあげ、5000万円を出させるのに成功する。次に彼女は、医大専門予備校の理事長橋田を利用するため、その誘いに応じるが…。夜の紳士たちを獲物に、彼女の欲望はさらにひろがってゆく。


 ※ちなみにウチでは、ネタバレとか全然気にせずに進めてるので、ご注意を


ドラマにもなっているとても有名な作品、ですねー。ちなみにワタクシ、松本清張はお初でした。

もともと【禁忌の連歌】というシリーズの最終作。悪い奴ばっか出てくる話で、主人公がもうろくでもない感じなのですが、その悪女を通して社会の暗部を浮かび上がらせるという、「社会派」の面目躍如といったところでしょうか。

ボクからしたら、「ろくでもない主人公がラストで打ちのめされる」という構図は悪くないのですが、この本をくれた女の子曰く、後半は「ヘコむ」作品だったようで。まぁ、その気持ちも分からんでもないです。嫌~な気持ちになるかも。

これって、ドラマでは米倉涼子が主人公だったんですよね?見てないから何ともですが・・・全然違う気がするけどなー。どうだったんだろう?


で、結果、当ラボの評価は★★
なかなか楽しく読めました。

「世の中には、更にその上の悪い奴がいる」、そういうお話ですね、はい。
皆さんも気をつけましょう。ボクもだけど。




今回の研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。

それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2010-08-30 09:18 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『奇術師』 クリストファー・プリースト

<novel - '10>


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                『奇術師』
         クリストファー・プリースト 著




北イングランドに赴いたジャーナリストのアンドルーは、彼を呼び寄せた女性ケイトから思いがけない話を聞かされる。おたがいの祖先は、それぞれに“瞬間移動”を得意演目としていた、二十世紀初頭の天才奇術師。そして、生涯ライバル関係にあった二人の確執は子孫のアンドルーにまで影響を与えているというのだが……!? 二人の奇術師がのこした手記によって、衝撃の事実が明らかとなる!世界幻想文学大賞受賞の幻想巨篇。


 ※ちなみにウチでは、ネタバレとか全然気にせずに進めてるので、ご注意を


この人の作品では、以前読んだ『双生児』があり、その時はその設定と進行手法にかなり惑わされてしまった覚えがありますが、今回もまた双子が出てきやがる!・・・いや、はっきりとそう謳っているわけではないのですが。でも、これはそーゆーことだよな。

とにかく、まーた怪しい進め方(基本的に二人の手記で進行されます)だったので、「これはまただまされてはイカン」と思い、途中で年表を作ってそれぞれの出来事を記しながら読み進めたりして。・・・まぁあんまし意味は無かったけど。
・・・でも、結局この人ははっきりとわかり易い解答を示してくれるわけではないので、今回読み終えた後も「あれはどういうことなんだろう・・・」っていうもやもや感がボクには残ってしまいました。
そして結局、一つ一つのエピソードを確認しなおしたりして。

そんなことも含めて、「もう一度読みたくなる」度の高い作家さんです。困った人だなぁ。


で、結果、当ラボの評価は★★☆
評価しづらいんだよなー。もう一回読んだら、評価が思いっきり変わる可能性もあるし。

まぁひとまずは、一発目の読後感を重視するということで、この評価を。



今回の研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。

それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2010-07-30 08:39 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『龍神の雨』 道尾 秀介

<novel - '10>


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        ・ 『龍神の雨』   道尾 秀介 著




すべては雨のせいだった。雨がすべてを狂わせた。血のつながらない親と暮らす二組の兄弟は、それぞれに悩みを抱え、死の疑惑と戦っていた。些細な勘違いと思い込みが、新たな悪意を引き寄せ、二組の兄弟を交錯させる。両親の死の真実はどこに? すべての疑念と罪を呑み込んで、いま未曾有の台風が訪れる。


血のつながらない父と暮らす兄妹。
血のつながらない母と暮らす兄弟。
それぞれの想いが、やがて事件を引き起こすことに。

ちなみに、第12回大藪春彦賞受賞作、だそうです。

道尾作品は、そのリーダビリティの高さももちろんのこと、ウチで特に重視している「じゅわ~っ」の分泌がどの作品にも少なからずある、といった点で評価が加算されてますねー。今作品にも同様に感じるものがあり。

ただ、色々と見てたら、彼の作品の中ではあまり評価が高くないようですね~、コレ。悪くないけどなー。

って、全編にわたって「ふわっ」とした感想でごめんなさい。半年以上ほったらかしてると、残っている評価以外の記憶が断片的で・・・


というわけで結果、当ラボの評価は★★★

道尾秀介。うん、いいカンジにウチで重要な作家へと進んでいるなぁ。
この調子で、今後も頼むぜ!


今回の研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。

それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2010-07-13 22:53 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『Another』 綾辻 行人

<novel - '10>


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        ・ 『Another』   綾辻 行人 著




その「呪い」は26年前、ある「善意」から生まれた―。1998年、春。夜見山北中学に転校してきた榊原恒一(15歳)は、何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。不思議な存在感を放つ美少女ミサキ・メイに惹かれ、接触を試みる恒一だが、いっそう謎は深まるばかり。そんな中、クラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた!この“世界”ではいったい、何が起こっているのか?秘密を探るべく動きはじめた恒一を、さらなる謎と恐怖が待ち受ける…。


ちょうど高校生の時に読んだ小説により、その後ボクはミステリー一辺倒になるわけですが、その作品こそが”館”シリーズ第1作にあたる、綾辻行人のデビュー作『十角館の殺人』であり。
以降、綾辻作品はほぼ全てを読んでいるのですが、ここ数年のものは自分の好みの変化もあってか読めていませんでした。
でも、この作品は『このミス2010』で3位にくいこみ、また「特に、ここ10年ほどの綾辻行人に失望していた人には、是非とも読んでいただきたい」と書かれた書評まで目にしてしまったものだから、たとえ677Pもあろうが、手に取らないわけにはいかなかったわけで。

が・・・やっぱりボクの中で、小説に求めるものが変わってしまったからなのか、まったく、とまでは言えないまでも心を打ちませんでした。
綾辻氏はミステリー系とホラー系の両方を書くのですが、ボクはどちらの系統も好きであり、今回の作品がどちらかといえばホラー色の強いものだとしても、そこが原因というわけではないんですけどね・・・


というわけで結果、当ラボの評価は、星なし


さぁ、ちゃっちゃといこう。
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by robita00 | 2010-07-13 22:49 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

【本日の研究】 『犬の力』 ドン・ウィンズロウ 著

<novel - '10>


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        ・ 『犬の力』   ドン・ウィンズロウ




メキシコの麻薬撲滅に取り憑かれたDEAの捜査官アート・ケラー。叔父が築くラテンアメリカの麻薬カルテルの後継バレーラ兄弟。高級娼婦への道を歩む美貌の不良学生ノーラに、やがて無慈悲な殺し屋となるヘルズ・キッチン育ちの若者カラン。彼らが好むと好まざるとにかかわらず放り込まれるのは、30年に及ぶ壮絶な麻薬戦争。米国政府、麻薬カルテル、マフィアら様々な組織の思惑が交錯し、物語は疾走を始める―。


昨年の『このミステリーがすごい』での、海外部門で『ミレニアム』を抑えてNo.1に輝いたのがこの作品。

ドン・ウィンズロウといえば、同じく『このミス』で'95にランキング2位に入ったデビュー作『ストリート・キッズ』という作品があり、これは当ラボでも高い評価でした。
それがあった上に、なお『ミレニアム』越えという結果が、期待を高めていました。

で、読んでみたら、やはり面白かった。
翻訳の東江一紀さんがあとがきでも述べていますが、今回の作品は、壮大な「怒り」の作品でありました。

読ませ方がまた上手いんですよね~。
冒頭からかなり惹きこまれて、1,000ページ超を一気読みでした。
まぁ、ボクの一気読みなのでかなり時間はかかってしまいましたが^^

アメリカとメキシコを舞台にしたお話。
自分の中にある<メキシコ>と、ここで書かれている<メキシコ>にはかなり隔たりがありました。こんな世界だったんですね。
力がなければ殺されて。
力があっても殺されて。
そこには「故なく殺されるか」、「故あって殺されるか」の差だけしかない。
こんな世界に生まれたら、どうやって生きていけばいいのか、読んでてその「どうしようもなさ」に途方に暮れてしまいました。

そういう意味では、いつも言うボクの採点基準の中の【面白く読ませる】という基準点は高かったですが、心の奥底から感情が溢れ出す【じゅわ~っ】点は少なかったかな?


というわけで結果、当ラボの評価は★★☆
というところに収まりました。面白く読んだ割には低目の結果。

ちなみに、これも訳者の東江さんが述べられてますが、『犬の力』というタイトルに反して、この物語には犬は一匹も登場しないのでした。


今回の研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。

それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2010-02-17 19:08 | ┗ novel - '10 | Comments(0)

<novel - '10>

ここでは<novel - '10>の研究を発表しています。
また、みなさんのオススメがありましたら、是非ご一報下さい!

注) これはウチのラボで研究したのが今年ということであり、作品自体の発表が今年のものということではありません。

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 1. ★★★★ マリアビートル / 伊坂 幸太郎
 2. ★★★☆ ミレニアム 3 / スティーグ・ラーソン
 3. ★★★   隠蔽捜査 / 今野 敏 
 4. ★★★   龍神の雨 / 道尾 秀介
 5. ★★★   夜のピクニック / 恩田 陸
 6. ★★☆   手紙 / 東野 圭吾
 7. ★★☆   空中ブランコ / 奥田 英朗
 8. ★★☆   ミレニアム 2 / スティーグ・ラーソン
 9. ★★☆   犬の力 / ドン・ウィズロウ
10. ★★☆   向日葵の咲かない夏 / 道尾 秀介
11. ★★☆   雷桜 / 宇江佐 真理
12. ★★☆   奇術師 / クリストファー・プリースト
13. ★★    陰の季節 /  横山 秀夫
14. ★★    影踏み /  横山 秀夫
15. ★★    庵堂三兄弟の聖職 /  真藤 順丈
16. ★★    12番目のカード /  ジェフリー・ディーヴァー
17. ★★    悪の教典 / 貴志 祐介
18. ★★    デンデラ / 佐藤 友哉
19. ★★    黒革の手帳 / 松本 清張
20. ★★    シービスケット / ローラ・ヒレンブランド


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by robita00 | 2010-01-01 02:00 | ┗ novel - '10 | Comments(0)