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【本日の研究】 『双生児』 クリストファー・プリースト

<novel - '08>

本日の研材、
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                  ・ 『双生児』

              クリストファー・プリースト著



今年、毎日読書はしているのに読了数がちーとも伸びていないのは、今年2発目に読んだこの作品の世界がまるで頭と心に入って来ず、まる3ヶ月くらいかかってしまった事に因る、のだよなぁ。
難解、というわけではなく、単に世界観を理解できなかっただけの話なんですが・・・


1999年英国、著名な歴史ノンフィクション作家スチュワート・グラットンのもとに、第二次世界大戦中に活躍した空軍大尉J・L・ソウヤーの回顧録のコピーが持ちこまれる。グラットンは、次作の題材として、第二次大戦中の英国首相ウィンストン・チャーチルの回顧録のなかで記されている疑義―英空軍爆撃機操縦士でありながら、同時に良心的兵役拒否者であるソウヤーなる人物(いったい、そんなことが可能なのか?)―に興味をもっており、雑誌に情報提供を求める広告を出していた。ソウヤーの回顧録を提供した女性アンジェラ・チッパートン(旧姓ソウヤー)は、自分の父親は第二次大戦中、爆撃機操縦士を務めていたと言う。果たして、彼女の父親はほんとうにグラットンの探しているソウヤーなのだろうか?作家の棲む現実から幕を開けた物語は、ジャックとジョーという同じイニシャル(J)をもった二人の男を語り手に、分岐したそれぞれの歴史の迷宮をひたすら彷徨していく…。稀代の物語の魔術師プリーストが、SF、ミステリにおける技巧を縦横無尽に駆使して書き上げた“もっとも完成された小説”。英国SF協会賞/アーサー・C・クラーク賞受賞作。


とにかく、主人公が双子でかつイニシャルが一緒、時に(というかほとんど)そのイニシャルで語られる二人の回顧録を元に話が進むと言う、ミスディレクションを誘う事を目的に、というより何か悪意すら感じさせる設定に、ボクみたいなのはまず間違いなく混乱を来たします。

実は読み終えた時も、何がなにやら良く分からず・・・

しかし、巻末にある大森望さんの解説を読んで、自分が全く見当違いの方向に進まされていたことに気付いたのでした。

大森さん曰く、「よほど注意深く読み進まないと、最終ページにたどりついたあと、狐につままれたような気分になる確率が高い」との事なので、ボクがとてつもなくバカだ、ということでも無いようで、なんかほっとしましたw

何にしろ、解説読んでもう1回読み直したくなりました。1冊で2度楽しめる作品ですねー。だけど、1回目の読了感としてはウチでは星無し、ランク外という結果に・・・
ただ、もう1回読んだらきっとランクに入るんじゃあないかと思ってますが。色々分かった上でもう1度。

いつの日か、ね。


それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

by robita00 | 2008-11-18 00:01 | ┗ novel - '08