今更?な、ロビタ2号ラボの去年の研究発表

<'07 - novel>

つなぎの企画ばっかになってしまっていて、やっと本来の研究発表に。
っていっても、去年のなんだけど・・・今何月!?



      ・ 『警官の血』   佐々木 譲  ★★★

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去年の最後に読んだ作品から。って、順番までぐちゃぐちゃ・・・

昨年発表の『このミス』で、見事国内ミステリーNo.1に輝いた作品。
ボクはこの作者の作品は初読でした。

昭和二十三年、上野署の巡査となった安城清二。管内で発生した男娼殺害事件と国鉄職員殺害事件に疑念を抱いた清二は、跨線橋から不審な転落死を遂げた。父と同じ道を志した息子民雄も、凶弾に倒れ殉職。父と祖父をめぐる謎は、本庁遊軍刑事となった三代目和也にゆだねられる……。戦後闇市から現代まで、人々の息づかいと時代のうねりを甦らせて描く警察小説の傑作。

3世代に渡る親子の話ですが、その形には違いがありつつも、それぞれが親を想い、同じ道を進んでいく。
中でも、民雄の回がね、哀しいです。

ここんとこ、横山秀夫らの「警察小説なんだけど、警官とは違った職種の人たちにスポットを当てる」話に心惹かれてましたが、バリバリの警察小説もいいっすねー。
「じゅわ~」も「やられた~」も無かったけど、基礎点が高い!ってカンジで、当ラボでも結構いい評価となりました。



   ・ 『LAコンフィデンシャル』  ジェイムズ・エルロイ  ★★☆

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悪の坩堝のような50年代のロサンジェルス市警に生きる三人の警官―幼時のトラウマから女に対する暴力を異常に憎むホワイト、辣腕警視だった父をもち、屈折した上昇志向の権化エクスリー、麻薬課勤務をいいことに芸能界や三流ジャーナリズムに食指を伸ばすヴィンセンズ。そこへ彼らの人生を大きく左右する三つの大事件が…。

エルロイ、暗黒の『L.A.四部作』の第2弾。
第1弾の『ブラック・ダリア』は非常に面白く読めたので期待は高かったのですが、それはクリアした感はあります。

ただ、映画化もされているようですが、今見たところによると原作と映画との違いとして、「35歳で殉職した刑事の父を持つエドだが原作では殉職していたのはエドの兄である。 」ってあるけど、それだとちょっと話変わっちゃうんじゃない???

作者のエルロイは、幼いときに母親を何者かに殺されているとのエピソードがありますが、ここでの主人公バドも同様で、自分の姿を重ねてますね。

「完全なる正義を。求めているのはそれだけです」



      ・ 『眠れるラプンツェル』   山本文緒  ★★

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主婦という鎖をまとい、ラプンツェルのように塔に閉じこめられた私。28歳・汐美の平凡な主婦の生活。子供はなく、夫は不在。ある日、ゲームセンターで助けた、隣の12歳の少年と恋に落ち--。
主婦という孤独の日常に生まれた、一つの恋。年下の男は私の人生を変えた。

山本文緒さんも『恋愛中毒』で既にお気に入りとなっている作家さんであり、ミクシィーの山本文緒さんのコミュで人気の高かった作品を選んだものなので、期待値は結構高めでした。

が、主婦の目線、年下に恋する心境。設定がどれも自分からかけ離れていることだったからか、イマイチこなかったなぁ。

悪くは無かったんですが、残念ながら『恋愛中毒』を超えるものではなかった、かな?ウチでは。



             ・ 『赤い指』   東野圭吾  ★★

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「早く帰ってきてほしいんだけど」。
前原昭夫が、妻から切羽つまった様子の電話を受けたのは、金曜の夕方だった。重い気持ちで家に帰ると、庭に幼い少女の遺体が。部屋に閉じこもる息子のやったことなのか。
事件と向き合うことで昭夫は、家族と向き合うことになるが──。

東野圭吾。ウチのラボでは作品によって好き嫌いのバラつきが非常に顕著な作家、という認識です。何だろう?うまい、とは思うんだけど、それが作家に対しての「好き」にまで昇華し切れてないんだろうなぁ。

で、彼の作品としてはその評判の高さほどの感銘は受けなかった『容疑者Xの献身』の後に読んだのですが、これは、うん、悪くなかったと思う。
思ったよりあっさりしていて、途中までは特に何ともってカンジでしたが、ラストは嫌いでは無いです、ボクは。



             ・ 『楽園』   宮部みゆき  ポイント無

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「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。

宮部みゆき。ウチのラボでは作品によって好き嫌いのバラつきが非常に顕著な作家、という認識です。何だろう?うまい、とは思うんだけど、それが作家に対しての「好き」にまで昇華し切れてないんだろうなぁ。
って、まるっきり東野圭吾と同じ印象だったりしてw

で、こっちはその<当たり>であった『模倣犯』の後日譚ということで、期待半分、裏切られる覚悟半分ってなカンジで読み始めましたが・・・

前作で登場したフリーライター、前畑滋子を中心として話が進んでいきます。
上巻の最後には「おぉ」っと思ったけど、そこは膨らまさなかった。あっさりと。
登場人物に魅力があまり・・・何より主人公に思い入れが全然乗らなかった。

というわけで、ウチではポイント無し、ランク外ということで・・・むぅ。


後の半分は、また今度にします。ちかりた~。


当ラボの研究結果は、ロビタ4号のラボの<'07 - novel>の方にUPしておきます。
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by robita00 | 2008-03-26 02:54 | ┗ novel - '07 | Comments(4)

Commented by cha-ya3373 at 2008-03-26 12:23
>何だろう?うまい、とは思うんだけど、それが作家に対しての「好き」にまで昇華し切れてないんだろうなぁ。

と、コピーして‘わかる~~!’とコメントしようと思ったら(ある光返し!)、既にロビさんが自分でコピーしてた・・・・。笑 
私も『手紙』の印象はそういう感じだった。宮部みゆきよりは同じくテーマが重くても雰囲気が軽い?明るい?気がしたので、結構好きな感じなんだけど、作品によるのかな。 

『L.A.コンフィデンシャル』は映画館で見たよ!!!
大好きな作品だよ。ラッセル・クロウとケビン・スペイシーがカッコよくてさ~。 てか原作あったんだ? 笑

では後半も、楽しみにしとります~。(^▽^)
Commented by robita00 at 2008-03-26 17:23
あはは、そう、何だか二人って全然違うんだけどなんか似たイメージを持っちゃってるんだよねー、ボクは。「好き」というラインまでなんだか達しない。でもそれはちゃやさん同じく天邪鬼だからかもしれないw

原作あったよ!(笑)
そう、あるの。ジェイムズ・エルロイという、その界隈では顔である人の作品なの。ボクは『ブラック・ダリア』の方が好きだったんだけど、こっちが好きって人も多いよね~。
それに、今調べたら映画の『LAコンフィデンシャル』のファンの人がすごく多かった!映画もずいぶん良く出来てるみたいだね~。

後半・・・実はあまりいい作品が残ってないw
Commented by con-tenerezza at 2008-03-27 00:06
こんばんはー^^non*です。
先日はコメント有難うございました。
『警官の血』は図書館で予約していて、あと15人ほどで届きます←まだまだですね^^;
ろびさんのコメントを見て、届くのが楽しみになりました。
東野圭吾も宮部みゆきも、確かに当たりハズレがありますね。
今日読見終わった東野圭吾の『使命と魂のリミット』はハズレ感が・・・
まぁ、読む人によるのでしょうが。

『楽園』も読みましたよ。
上巻を読んだ時点で面白かったので、ブログにUPしたのですが、下巻が結構「ふーん」だったんですよね。無駄に長かった印象が(ごめんなさい)。
他の方がどんなに面白いって言っていても、自分のキャパが足りなかったり、読む環境やタイミングが悪かったりして共感できないことって、私、よくあるんです。
他の人とツボが違うのかも・・・あはは^^
Commented by robita00 at 2008-03-27 00:43
あ、non*さん、こんばんわ~ (* ̄∇ ̄)ノ ドモドモ
何だかすみません、気を遣わせてしまって。こんなブログの極北まで来ていただいてしまって・・・。
また、勉強に勝手に伺わせてもらいまーす!

で、あぁ、図書館ってやっぱりそんな「待ち」の状態になるんですねー、利用した事のないボクには分からず。それにボク、ホントに読むの遅いんですよ、なので「人が待ってるから早く読まなきゃ!」、ってのは無理ですね、きっとw

あ、『使命と~』はハズレ感がw そうですか、残念でしたね~。
『楽園』も読まれていたんですね~、後で感想見てこよっと。
そうですね、ウチのラボの信念でもあるんですが、作品に対する思いって「良し悪し」ではなく、「好きか嫌いか」だと思っているので。なので、他の人が好きなものが自分にコなかったり、その逆だったりというのは当然あると思ってます。
それにしてもボクのツボは他の人と違うような気がします・・・何か悔しいけれども。でも、それもnon*さんのいうように、環境やタイミングに因るものかもしれませんねー。

何にしても、お互い自分の「好き」をたくさん見つけていきましょうねっ!