所長の研究日誌 (5/6) 36歳の春、晴
- 『のだめカンタービレ #14』 ~ロビタ4号の研究日誌より
- 『永遠の出口』 ~ロビタ2号の研究日誌より
- 『THE LIFE PURSUIT』 ~ロビタ1号の研究日誌より
- 『蟲師 #7』 ~ロビタ4号の研究日誌より
- 『AS FOUND』 ~ロビタ1号の研究日誌より
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ボクと息子の誕生日ということで、ヨメさんが箱根旅行を企画してくれまして。非常に良いところだったのですが、箱根湯本と違い、芦ノ湖あたりはさすがに寒く。朝晩と露天風呂に入ったり、ずっと遊覧船のデッキに出ていたりしたらすっかり風邪をひいてしまって・・・。
せっかくのGWも半分臥せってしまいました。やっと復活。36歳の出だし、いきなし躓いてしまった・・・。
息子も晴れて5歳。よくぞここまで無事に育ってくれたと、感慨もひとしお。
前カゴに乗せたままボクが自転車倒してアスファルトに頭強打したり、「高い高~い」をして梁に頭ぶつけたり、ダイニングテーブルからジャンプしたのをボクが受け損ねてフローリングにダイヴしたり・・・色々あった、というか息子にとっては「色々(な目に)遭った」というか、何にしろこの拙い親の元で順調に育ってくれたっていうことがすごい。この調子で今後もいってくれ!
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前回の後、揃った研材たち。
【BOOK】
弁護士は奇策で勝負する / D・ローゼンフェルト
髑髏島の惨劇 / M・スレイド
眠れるラプンツェル / 山本文緒
黄金旅風 / 飯嶋和一
スティームタイガーの死走 / 霞流一
天使の卵 / 村山由佳
【CD】
AT WAR WITH THE MYSTICS / THE FLAMING LIPS
TAKK... / SIGUR ROS
SILENT ALARM / BLOC PARTY.
JETSETMANIA! / THE JETSET
FAKEVOX / PLUS-TECH SQUEEZE BOX
UNKNOWN / PAINT IN WATERCOLOUR
RUMANIAMANIA / RUMANIA MONTEVIDEO
ONE IN FOUR / ASTRID
太陽に右手を翳すのは / THE SUNNY
山本文緒さんは、「恋愛中毒」が好きで、他にも読みたいんだけど何がいいのか分からない。そんな時。こんな時はミクシィの出番だ。山本さんのコミュを探しだし、「どの作品が一番好きですか?」という、よくある質問のトピを探す。と、やっぱりあった!でかしたぞ、質問した人!
そこで、統計をとった結果でリストアップしました。作者に思い入れのある人が、ほとんどの作品を読んだ中から選び出したものなので、なかなかよいです。なるほど、使える。
とはいえ、結局また余計、ではないけど、目当て以外のものを買ってしまった・・・。せっかく探しにいったのに手ぶらで帰ることはできない性格をどうにかせねば。
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本日は、当ラボのCD棚の中で自分が気に入っているジャケットを挙げていきたいと思います。
ミクシィで、「かわいいジャケのCDを挙げていきましょう」みたいな企画があって、それに感化されたっていうのが主な理由。
それではまず【第10位】!
『 Jordan: The Comeback 』 PREFAB SPROUT
美しいジャケ。そして、美しい音とパディ・マクアルーンの美しい声。全てが美しいこのアルバムは、当時20歳前後だった自分の感情やその他諸々を思い起こさせます。
名盤、だと思います。
続いて【第9位】、
『 More Songs About Frustration And Self Hate 』
BOYRACER
〝BOYRACER〟というバンド名にふさわしく、ハンドルを握った少年が何だか誇らしげに、自慢げに「フフンっ」みたいにこちらを窺っているのが微笑ましいです。
こういうジャケもいいよなぁ。
続いて【第8位】、
『 THE FAT OF THE LAND 』 PRODIGY
カニジャケ。戦闘準備オッケー。「やったるでぇ~、おらおらーっ!!」という勢いそのままのジャケがイカしてます。
ウチにはこのテの音を鳴らすCDが少ないのですが、ジャケに惹かれて買ったという部分も少なからずあったのでしょう。
続いて【第7位】、
『 The La's 』 The La's
名盤と呼ばれるものは、やはりジャケも素敵。
ボクはアルバム全体としてはそれほど「大好き!」ってことはないんですが、何といってもspecialな曲が入ってますからねぇ。それにジャケは抜群でしょう。色がなんともいい按配。
続けて【第6位】、
『 THE FIRST OF A MILLION KISSES 』
FAIRGROUND ATTRACTION
エリオット・アーウィットの作品を使った、フェアグラの1st。等と知ったような風に言ってますが、有名な写真家の作品としか知らず、今回ちょっと調べました。
実際のアーウィットの作品は1955年のもので、その一部である車のバックミラーに写る男女の仲睦まじい部分を拡大したものがジャケに使用されてます。
これもジャケだけでなく作品としても大好きなアルバム。それ故評価が高いのかもしれませんが。
と、ここで、ちょっとブレイク。
「好き」という位置づけ以外に、色々と気になったジャケットについて。
まずはウチにある「2大コワいジャケ」。
ヨメさんなどは、モグワイのジャケを見えるように置いておくと部屋に入って来れません。
代わって、「好きなイラストのジャケ」。
奈良美智さんはホント独特というか、この人ならではの世界ですね~。ほんとにすごい。日本通のマシュー・スウィートが目をつけるのも無理はない。
そして、岡村靖幸のトリビュート盤のジャケは特別好きだというわけではないのですが、やはり江口寿史が大好きだということで。この人の描く女の子はホントかわいいのだ。でもちょっとタッチが変わったかな?
で、次は、「似てる?シリーズ」。
今回の企画の為に色々とCD棚から発掘するまで気がつかなかったんですが、チャットモンチーの1stミニアルバムは、THE FEELIESの1stをモチーフにしてる?顔写真の加工具合といい、完全に意識して作ってるようですね。そこんとこどうなんでしょう?
これもCD棚から探し出した時は、「おおっ!」と思ったんですが・・・。並べてみたら全然似てなかった。オザケンの方は音源がある(ありがとう!)だけで、ジャケをきちんと見たことが無かった事もあり。これはちと失敗。
で、最後は「似てる」っていうか、「えっ?」っていうもの。
まずは'95発表のFLAMINGOESの『 PLASTIC JEWELS 』
で、次に'96発表のFOUNTAINS OF WAINEの1st『 FOUNTAINS OF WAINE 』
似てるというか、これは同じもんだなぁ。
ボクは最初にフラミンゴウズの方を持っていたんですが、リストに従ってFOWのアルバムを買いにいって手にしたときに「あれ?これ持ってるな・・・でも、あれぇ?」と混乱してしまいました。「元々同じバンドで、バンド名変えて出し直したのか?」なんて深読みしたりして。
今回ネットで調べたら、結構気がついてる人いました。まぁフラミンゴウズは知ってる人少なくても、FOWは人気ありますからね~。
それにしても、今までに同じジャケ使ってるという例をボクは知らないんで、結構珍しいとは思いますけど。FOWが後に出してますけど、きっと知らなかったんでしょうね。っていうか、写真撮った人が、使用許可を求められた時に教えてあげればよかったのに。
さて、ランキングに戻って【第5位】、
『 COMES 』 KLAUS CORNFIELD
THROW THAT BEAT IN THE GARBAGECAN!のVo.であるクラウス君のソロアルバム。色合いもいい(ちょっと汚れちゃってますが・・・)んですが、何といってもこの「音楽大好き!」っていうような気持ち良さげな表情がたまりません。
棚の下のほうに位置しているという事は、ウチの評価はさほどでもないのでしょう(もう音忘れた・・・)けど、この幸せそうなジャケを見てると、捨てるわけにはいかんなぁ。
お次は【第4位】、
『 ONE MISSISSIPPI 』 BRENDAN BENSON
これもイカしますねぇ。ブレンダン君の1st。
自分でデビューする時(←する気がなくもない)にどんなジャケにするかっていったら、こんな風なの選ぶかも。臙脂色が映えてます。かっくいいっ!
で、ベスト3!【第3位】、
『 GIRLFRIEND 』 MATTHEW SWEET
別に普通のジャケっちゃあ、普通のジャケなんですが。マシュー・スウィートの出世作、3rd。
ただ、これをウチの店長が持ってきた時、〝ガールフレンド〟というタイトルとこのジャケに惹かれたっていうイメージがずーっと長い事残っていて。中身の素晴らしさも相俟って、もう15年くらいウチのトップクラスであるのです。
続いて【第2位】、
『 LOVELESS 』 MY BLOODY VALENTINE
浮遊感、恍惚感、そして幾重にも重なった、めくるめく音、音、音の洪水。
それら全てを視覚的に表したこの美しいジャケ。文句なしのこの位置。
このジャケが好きな人はきっと少なくない。特にあの頃に青春時代を過ごしたものならば。
そして、いよいよ【第1位】、
『 金字塔 』 中村 一義
やっぱ、ウチではこの人なんだよなぁ。ナカムラ君の1st。
〝金字塔〟というタイトルに、このジャケ。灰皿に建てられたタバコの塔。裏にはぼんやりと本物の塔が。裏ジャケでは、逆に手前のタバコの塔がぼんやりと、で後ろの塔の方にピントが合っているフォトになってます。
佐内さんによるフォトの中でも、これが一番好きだなぁ。素晴らしい、ホントに素晴らしいジャケで、ウチでは永遠の第1位って気がします。
1位、2位は、CDサイズじゃ満足できん!ということでアナログ盤で買い直して、家に飾ってあります。やっぱこのサイズでないとなぁ。
「ベンフォールズの1stもなかなかいいなぁ」とか「コーネリアスのジャケもいい!」など、探しているうちに他にもいいのが沢山ありましたが、まぁそれはまた機会があればということで。
ちょっといっぱい画像載っけすぎて、重くなっちゃったかな?
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それでわ、本日の締めの句を。
だけど、私は元気だ。まだ先へ進めるし、燃料も尽きていない。あいかわらず躓いてばかりだけれど、その躓きを今は恐れずに笑える。
生きれば生きるだけ、なにはさておき、人は図太くもなっていくのだろう。
どうかみんなもそうでありますように。
あの青々とした時代をともにくぐりぬけたみんなが、元気で、燃料を残して、たとえ尽きてもどこかで補充して、躓いても笑っていますように――。
急に独りになった薄曇りの放課後みたいな、あの懐かしい風の匂いが鼻をかすめるたび、私は少しだけ足を止め、そしてまた歩き出す。
( 森 絵都 『永遠の出口』 )
それじゃあ、見に来てくれた方どうもありがとう!おやすみなさい!
o ̄_ ̄o)人 なますて~
by robita00 | 2006-05-06 12:46 | 所長の研究日誌