【本日の研究】 『チーム・バチスタの栄光』

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本日の研材、

『チーム・バチスタの栄光』         
         海堂 尊







 ”愚痴外来”こと不定愁訴外来を担当する万年講師である俺、田口公平は月曜日の早朝に病院長に呼び出される事になる。
その用件とは、我が東城大学医学部付属病院の期待のエース、米国帰りの臓器統御外科助教授である桐生恭一に関すること、彼の率いる心臓外科手術チーム、”チーム・バチスタ”の調査依頼であった。
 成功率平均6割という、リスクを伴うバチスタ手術において26連勝を数える奇跡のチーム。だが、ここ最近立て続けに3例失敗しているため調査して欲しいと言うのだ。それも病院の権威に関わる問題なので、周囲には隠密に行うことという枷つきで、だ。更に、外科オンチの自分に与えられた時間はたったの3日。
 失敗はたまたまなのか、それともそうでないのか。もしも術死が故意に引き起こされたのなら、これは「殺人」である。確かに事を大げさにせず調査する必要がある。だが、ここで俺は思う。

   「それって俺がやるべきことなのだろうか?」


第4回目となった、2006年の「このミステリーがすごい!」大賞の大賞受賞作。

肥大した心臓を切り取り小さく作り直すという左心室縮小形成術、通称”バチスタ手術”。この術式の世界的権威である桐生のチームに何が起こっているのか?
それとも何も起こっていないのか?
医療過誤なのか?
それとも殺人なのか?

各選考委員の間でもかなりの好評価でしたが、読んで思う。

   「この大賞中、過去最高の言葉に偽りなし!」

って言っても、ボクは第1回大賞作『四日間の奇蹟』しか読んだことがなく、第2回大賞作『パーフェクト・プラン』は助手が読んだのみ、第3回大賞作に至っては買ってすらいないのですが。
しかし、とにかくここ数年読んだ中でも上位に位置する作品ではありました。

なんといっても、いつもは長引く最終選考がものの数十秒、史上最短で決まったそうですから。まぁそれには、もう一つのあることの方に議論が向いたということもあるでしょうが。それはまた次の機会に触れるとして。

3部構成となっている本作、第1部では田口の奮闘を描き、そして第2部で、ある男の登場によりまた一段ギアが上がることとなるのですが、それはまぁ気になった方は読んでいただくとして。

<ミステリー>としてのすごさで勝負するタイプではなく、テンポとキャラで勝負するタイプ。そして何よりボクの好きなタイプの”言葉使い”です、この人。それが一番大きいかなぁ。


でも、何にしても読んでから3ヶ月近く経っちゃったら、もう内容忘れちゃうよね。
読んだらすぐに発表していかないとなぁ・・・。


当ラボの研究結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '06>の方にUPしておきます。
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by robita00 | 2006-05-25 21:01 | ┗ novel - '06 | Comments(0)