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【本日の研究】 荒川 弘 『鋼の錬金術師 #1』

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本日の研材、

・ 『鋼の錬金術師 #1』
      荒川 弘






話題のマンガ。つってももう騒がれてしばらく経つか・・・。
それでも手にしなかった理由は、いつもながらの天邪鬼。だけではなく、勝手に「違うんじゃないかなぁ」と思っていたもので。「『少年ガンガン』って何ですかぁ?」
・・・いやぁ、全くナメてた。ナメ過ぎてたぞ、オレは!マヌケめっ!

どんな新人さんでも大抵最初の頃の絵を見ると、ほくそ笑んでしまう。下手、とはまた違うかもしれないけど、まだ固まってなかったなぁ、って。
だけど、この人の絵は完成してる。気張った絵じゃないんだけど、もう何度となく描いてきてるっていう感がある。

そして、話がまたよく出来てる。設定がいいのだ。惹きつける。嘘があっても、無理がない。こりゃあ持ってかれちゃうね、心を。まぁもちろん人それぞれですが、ボクはかなりこの1巻目で持ってかれちゃいました。

主人公はその界隈では名の通った錬金術師。「鋼」の名のとおりの風体なんですが、まぁ見た目には分からんか。「機械鎧(オートメール)」といわれる鋼の義肢を携え、ある目的に向かって旅を続ける。

「錬金術師」ってのは「魔法使い」みたいなイメージでおりましたが、実は真逆の存在で、話の中でも出てきますが「科学者」のように理にそった考え方としてここでは語られています。ここがこの話のミソで、何でも出来るわけではないのです。
そこにはきちんとした法則があり、それは「等価交換」ということ。「何かを得ようとするなら、それなりの代価を払わなければならない」、そのことこそがこの話を凡百のマンガと一線を画している最大の肝でしょう。

こういう話はツッコミどころは当然のようにあるわけですが、そんなモンはちっぽけな問題だと思わせるだけの<引力>があれば文句なし!ここにはそれがある、とボクは思うわけです。ってか、これだけの人気ですから他の人もみんなそうということですねー。遅いわ、おれ。

師匠がいることを匂わせたり、早くも別の錬金術師が出てきたりと、最初から既にかなりの世界観が作者には練り上げられていることが見えるのも、また新人離れってカンジですねぇ。


当ラボの研究結果は、ロビタ4号のラボの<'05 - comic>の方にUPしておきます。

by robita00 | 2005-09-21 23:17 | ┗ comic - '05