坊主の友達



遊びに出ていた坊主がエレクトーンに行く時間で帰ってきた。
何故か慌てて帰ってきたようなので理由を訊くと、「友達が公園で自転車の鍵を失くしちゃったんで、お母さんに一緒に探してもらおうと思った」との事。

もう暗いから今日は帰って明日明るくなってから探せば?と言ったらそれを伝えにまた出て行った。その後、帰ってきたヨメさんに事情を伝えるといったん公園に行って、その後坊主と2人で戻ってきた。同じように伝え、もう遅いので心配してるだろうしお母さんに連絡したら?いいと言ったが「・・・いい」と断って探しているらしい。

それを聞いて心配になったので、坊主は習い事に行かせ、ヨメさんと2人で一緒に探しに、というか説得に行った。もう帰ったかもなーと思ったけど、ひざを抱えて座ってたので、「一緒に探すけど、心配してるだろうからお母さんに連絡するよ?」って言ったけど、やっぱり「・・・いい」って。
じゃあ、と一緒にしばらく探したけどやっぱり暗いし懐中電灯の灯りではうまく探せない。自転車を見るとピカピカの新車で、鍵を失くした事叱られちゃうのを心配してるんだなとは理解した。が、やっぱりこれでは埒があかないので、「このままだとお母さんも心配するし、どれかにしよう。①自転車を置いて家に帰り、明日鍵を探しに来る、②オジさんが自転車を家のそばまで持って行くから、鍵はやっぱり明日探しに来る、③自転車屋さんまでオジさんが運ぶから、新しい鍵を付けてもらって帰る。鍵代はプレゼントしてあげるから。どれがいい?」って言うと、しばらく考えた後、「・・・じゃあ②で。でも自分で持って帰ります・・・」って言うので、「いやいや重いからオジさんが」って言っても頑なに「・・・いいです」と。

でもヨロヨロしてるし、見てられない。ボクが運んでるの見つかって怒られちゃうのを懸念してるようなので、家の近くまで運ぶから、見つかりそうなとこまで来たらそこからは自分で運ぶのは?、という話をしたらようやく納得してくれて。

駅を過ぎたところで、「・・・もうここでいいんで」って、何度も言うから、「大丈夫?休みながら行きなね」って言って渡したけど・・・見てたら気にして余計急ぎそうだったから隠れて見てたらヨロヨロしながら運んでて心配・・でも横断歩道渡ったところでこっち見たんで、手を振ったら振り返してくれた。それ見て安心して帰ってきた。

途中、何度も「鍵だけなくしただけだから、きっと怒られないと思うよー。鍵変えるだけなら安いし」とか「自転車盗られたわけじゃないから大丈夫だよー」とか、とにかく心配しないようにヨメさんと声かけたけど、あんまし心に届いてなかったような^^; 
あと、持ち上げて運ぶのが大変だったのか、最後振り返ってみたら乗ろうとしてたのが気になる。無理だからね!壊したら余計に怒られちゃうんじゃあ・・・

やっぱり子供の頃はこういうことを一番に考えちゃうのかなぁ・・・公園に行ったとき、彼は鍵を探すでもなく、ただただ膝を抱えて座っているだけだった。途方にくれてどうしたらいいのか分かんない、っていう感じだった。
どうってことない、たかが数百円のことだし、と大人になると分かるんだけど、やっぱり怒られると思うと、言えなくて、どうしたらいいのか分かんなくなっちゃうのかなぁ・・・

それと、後から考えるとボクが提案した「新しい鍵を付け直して」というのは、失敗だったかなぁ、とも思った。「困ったことがあれば隠せば」という選択肢は、怒られることを心配してた彼の不安を取り除くつもりだったんだけど、あんまり宜しくなかったかなぁ・・・

というようなことを考えたりした一件でした。


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by robita00 | 2012-11-09 22:55 | 所長の独り言 | Comments(0)