本日の研究 【生首に聞いてみろ / 法月綸太郎】

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本日の研材。

『 生首に聞いてみろ / 法月綸太郎 』



満を持して贈る傑作長編ミステリ!
―首を切り取られた石膏像が、殺人を予告する―


著名な彫刻家、川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理の行方は―!?幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま、開く!!

以上、<Jbook>さんから、本書の紹介文でした。


綾辻行人らと共に<新本格>を支えた一期生の一人、法月綸太郎。
その頃高校生だったボクは、綾辻と出会い、そして恋に落ちた…。っつーとアレですが、とにかくそれほど当時の自分に衝撃を与えました。「ミステリーって…素晴らしい!」。自分の感性とどんぴしゃ、リンクしてしまったんですね。
それ以降、歌野晶午、有栖川有栖、岡嶋二人、我孫子武丸、法月綸太郎、そして遡って島田荘司と、<新本格>系、<本格>系、を読み漁っていくこととなります。

ただ、ボクに衝撃を与えてくれたのは島田氏と、綾辻氏、歌野氏、有栖川氏くらいで、その他の作家さんにはさほど思い入れも抱けず、そのまま<新本格>を読むことも徐々に減って行きます。

しかし、心の奥底では「またあの衝撃を!」という想いはずっとあり、数年後、京極夏彦(『姑獲鳥の夏』は読後、床に叩きつけましたが)、森博嗣らの登場にはまた歓喜したのでありました。

と、今でこそ<広義>のミステリーを読む事の方が多くなりましたが、元来<狭義>のミステリー信奉者であるボクは、やはり今でも心の奥底では<本格>系の小説を心待ちにしていたりします。

そして、今年。
新本格一期生である、綾辻氏と法月氏の新作が上梓されました。
しかも、『このミステリーがすごい!』でも、綾辻氏は7位、法月氏に至っては堂々の1位でカムバックという快挙!本格系復活の年、となりました。
ならばどうしても一作は今年中に読みたい!と、遅読のワタクシ、必死でその時読んでいた『ハンニバル』を読みきり、ついに『生首に聞いてみろ』を購入しました。

法月氏の作品は、『密閉教室』、『誰彼(たそがれ)』、『頼子のために』と読んできましたが、実は自分的にはキてなくて。どうも主人公に気持ちが乗らないというか…。
しかし今回は『このミス』でも1位奪取してるし、期待は高まる!

で、当ラボの結果はというと…長々と前振った割には、自分的には今イチだったわけで。
今回も主人公は探偵 法月綸太郎なんですが、やっぱり気持ちが入らなかった…。

何故か氏の作品を読む時は、ミステリーの悪いトコばかりが目についてしまう。トリックを重視するあまり話が薄っぺらくなってしまう点、少し現実離れしてしまう点、そして主人公の設定。
まぁ、好きな作家さんの場合だとそれが逆にイイ方向に向かったりするので、これは単純にボクの感性と、氏の感性とが合わないというだけの話だと思いますが。実際、<週間文春ミステリーベスト10>でも2位であるわけで、「好きだ!」という方は沢山いらっしゃいますし、評価も高いので、気になった方は是非お手に取ってみてください。。
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by robita00 | 2004-12-30 17:26 | ┗ novel - '04 | Comments(0)