【マリアビートル】伊坂幸太郎・・・・・他、'10のロビタ2号ラボ

<novel - '10>


 
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        『マリアビートル』  伊坂 幸太郎 著



元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。狡猾な中学生「王子」。腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。ツキのない殺し屋「七尾」。彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―物騒な奴らが再びやって来た。『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。


伊坂氏自身のお気に入りと言われていた 『グラスホッパー』の続編との事、ボクも同作品を好きだったため、かなり期待して読み始めてしまいましたが、いやぁ、やってくれましたね!これは、伊坂作品では 『ゴールデンスランバー』に次ぐ、大好きな作品となりました。

何といっても登場人物がみんないい!特に主人公の七尾クン!彼を主人公にしてまた是非是非作品を作って欲しいなぁ。
そして、木村という殺し屋がいて、その父親と母親が途中で出てくるのですが、その2人がまた最高で大好き!ホントにこの人の書く人物は魅力的だなぁ。


当ラボの評価は ★★★★

というわけで、見事当ラボの≪2010 BEST novel大賞≫をゲットしたわけです。
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で、昨年読んだ他の本もまとめてここで。

 

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          『ミレニアム2』 『ミレニアム3』 
            スティーグ・ラーソン 著


背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットにたたきのめされた彼女の後見人ビュルマン弁護士は、復讐を誓っていた。ビュルマンはリスベットの過去を徹底的に洗い、彼女を心の底から憎む人物を探し出した。彼はその人物と連絡を取り、リスベットを拉致する計画が動き始める。その頃、月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルらは、重大な決断をしていた。ジャーナリストのダグとその恋人ミアが進める人身売買と強制売春の調査をもとに、特集号を刊行し、書籍を出版することを決定したのだ。ダグの調査では、背後にザラという謎の人物がいるようだった。旅行先から帰ってきたリスベットもダグの調査を知り、独自にザラを追い始めた。だがその矢先、彼女の拉致を図る者たちの襲撃を受けた!


以前ここで発表した 『ミレニアム』は、3部作であり、これがその2,3です。っていうか本来は別に3部作で終了ではなかったようなのですが、著者が亡くなっているので、結果これで終了。惜しいなぁ。
映画化もされてますよね、見てませんけど。

最初に書いたときから、ひとまずここまでは書いたということで、特に"2"は完全につなぎっぽい終わり方になっていますし、やっぱりこの"3"までを1つの作品として読んだほうがいいと思いました。

前作でリスベット・サランデルという新しいヒロインが誕生しましたが、この2作ではより彼女にスポットが当たってます。

で、中身としては、特に"3"で出てくる裁判のシーンがもう白眉!ボクにとってはこの"3"が、単品としてもベストだと思います。


当ラボの評価は、それぞれ ★★☆★★★☆

でも・・・もうこの後のリスベットやミカエル、そして何よりスティーグ・ラーソンの作品を見ることは出来ないんだなぁ・・・




 
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          『悪の教典』  貴志 祐介 著


読み終わったのは今年ですが、読み始めが2010年だったので昨年の方に入れます。

『2010年 このミステリーがすごい』の国内部門1位の作品ということで、抑えよう、抑えようと思ってはいたもののどうしてもハードルが上がってしまいました。

もともと氏の 『黒い家』は、ウチではとても評価が高く、「今後、どんな作品が読めるのだろう」と期待していたのですが、この後2,3作品読んだものの面白くはありましたがボク的には『黒い家』を超えるものではなく。

ということもあり、今回はとても期待したのですが・・・

結果、当ラボの評価は、★★

なんか、心に訴えるものが何も無く。主人公の凶行の理由付けが薄弱な気が・・・その程度の欲望の為に?そんな賢いのに?っていう。
(みんなから良く思われているが、最後にその本性が暴かれるという意味で)同系統の宮部みゆき『模倣犯』と比べるとどうしても・・・残念に思ってしまいました。




 
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             『向日葵の咲かない夏』
                道尾 秀介 著





夏休みを迎える終業式の日。先生に頼まれ、欠席した級友の家を訪れた。きい、きい。妙な音が聞こえる。S君は首を吊って死んでいた。だがその衝撃もつかの間、彼の死体は忽然と消えてしまう。一週間後、S君はあるものに姿を変えて現れた。「僕は殺されたんだ」と訴えながら。僕は妹のミカと、彼の無念を晴らすため、事件を追いはじめた。あなたの目の前に広がる、もう一つの夏休み。


これは本当は一昨年に読んだ作品なのですが、ずるずると発表が遅れて・・・。

道尾氏がボクの中で伊坂氏に続く存在になってくれるのではないかと思っているわけで。それくらい期待が高いのです。
で、結局4作読んだのですが、確かにそういった存在になってくれそうではあります。今のところ。
しかも、先日の『情熱大陸』で、「『月と蟹』以下の作品は書かない」 と宣言してくれたこともあり、今後も更に期待するばかりです、はい^^

で、氏の1番有名な作品であろうこの作品、なかなか良い作品であったと感じさせてくれました。途中の「・・・僕□□□□□□□□?・・・」など、意図して伏字にしてある部分については、氏の思い通りにボクは惹きつけられてしまいました。


当ラボの評価は ★★☆

今後も、読んでいきますよー。
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さらに、その他もろもろ。


”隠蔽捜査” 今野 敏 ★★★
もっと大枠で扱うべき作品でした。単純に面倒になってしまっただけで・・・
でも、非常に面白く読みました!
ここに途中で登場する人物が、次の作品でも重要な役どころで出てくるらしいので、次の『果断』も是非読みます!
それにしてもこの方、かなり多作なんですね~。今回初めて読みましたけど、その多くがこれくらいのレベルだとしたら、すごいぞ。


”夜のピクニック” 恩田 陸 ★★★
あぁ、これもこんな枠で扱うのはもったいない・・・と思うほど、好みの作品でした。
でも、珍しくヨメさんとは意見が合わなかった。えー、悪くないけどなー。まぁ好みの問題だからなー。
ボクは青臭い、青春物が好きなのだ。
〝青クサイ?って、そりゃ、いいね、いこう (中村一義『主題歌』)〟ってね!


”手紙” 東野 圭吾 ★★☆
何度も記してますが、東野さんはボクの中では宮部みゆきさんと全く同様で、≪当たり外れの激しい≫作家さんという位置づけで。
それぞれの『秘密』、『模倣犯』という作品はウチでもトップクラスに大好きな作品なんですが、それ以外は同じくそれぞれ『白夜行』、『火車』がなかなか好きという位置、それ以外は期待はずれ(←あくまでウチでは、です)という。
なので、いつも手に取るのをためらってしまうのですが、それでも手にしてしまうんですよね~・・・
ちなみにこの作品はウチではまずまず好みでした。うん、「好きな作品」と言っていいかな?どうかな?


”雷桜” 宇江佐 真理 ★★☆
たまーに読みます、時代物。
これは何かで見たときいい評価だったので買ってきたのですが、その直後くらいに映画化されると知って「あぁそうか・・・」となってしまいました。なんか読んだこと伝えた後の、「あぁ、あの映画のやつでしょ?」って言われるのがイヤで・・・って、なんて訳のわからんプライド!


”庵堂三兄弟の聖職” 真藤 順丈 ★★
何と言っても、デビューからの4作品で2008年主要新人賞を4つ(ダ・ヴィンチ文学賞大賞、日本ホラー小説大賞、ポプラ社小説大賞特別賞、電撃小説大賞銀賞)獲ったという肩書きがものすごい方。
ウチでは、そのうち<ダ・ヴィンチ文学賞大賞>を獲った『地図男』を読んでいるのですが、それはなかなか好みであり。今回は<日本ホラー小説大賞>を獲ったこの作品を読みましたが、これはウチの評価では、まぁまぁ、かな?


”シービスケット” ローラ・ヒレンブランド ★★
映画化もされた、アメリカの伝説の競走馬〝シービスケット〟の伝記的ドキュメンタリー。
んー、すごいなー、とは思いました。


”陰の季節” 横山 秀夫 ★★
この作家さんはホントにこういう「捜査畑でない警察人にスポットを当てる」という手法が素晴らしく上手い。今作品が単行本化したものとしては第1作目。
この人の作り出すドラマにとても惹かれるのですが、ボクとしては今回はちょっとコなかったかな?
まぁあくまでも、今までよりもっていうくらいですが。


”影踏み” 横山 秀夫 ★★
で、その横山さんの作品で、これは警察の管理部門以外を書いたもの。
主人公は忍び込みのプロ。そして彼の中には双子の弟が・・・。
悪くは無いです。ただ、横山さんの場合、ハードルが上がってるのでねー。普通にいい作品だとこういう評価に落ち着いてしまう。


”凍える牙” 乃南 アサ 評価なし
この方の作品はお初。
でしたが、うーん、コレはちょっとコなかった。他にいいのがあればまた読みたい気はするけど・・・


”12番目のカード” ジェフリー・ディーヴァー ★★
ディーヴァーもハードルが上がりきってるのだ。今回も期待が大き過ぎた・・・


”空中ブランコ” 奥田 英朗 ★★☆
なんか雑になってきてるな・・・
ウチでは『最悪』、『邪魔』でかなり気分が落ち込んでしまうような作品の研究を発表してますが、これはうって変わって軽快な話が集まってます。奥田さんの作品では人気の、<トンデモ精神科医・伊良部>シリーズの2作目。こっちが先だと思って買ってきたんですけど、『イン・ザ・プール』が先なのね・・・。
で、ボクは好き!特に『女流作家』の話が好みでした。
『イン~』も機会があれば買って読もう!


結果は、ロビタ2号のラボの<novel - '10>の方にUPしておきます。



というわけで、遅読ながら2010年も自分的には結構読んだなー。大好きといえる作品にも出会えたし!
今年もいい作品にめぐり合えますように・・・(-∧-;)ナニトゾ


それじゃあ、長々と読んでくれた方(もしいれば^^;)、どうもありがとう!

o ̄_ ̄o)人 なますて~

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by robita00 | 2011-02-17 00:08 | ┗ novel - '10 | Comments(0)